もしも、もしも、ね。


「でも、それ以上に私もたくさんのものを奪われた。」



初めての好きな人、初恋

1年間の先輩への思い

もらえるはずだった、好きな人からの好きという言葉



「たくさんの嘘をつかれた」



好き、って言葉

私だけ、って言葉

大切、って言葉



「たくさんのことを崩された」



“彼氏”という理想像

胸の奥で未来もキラキラ輝くはずだった思い出

私から彼への“好き”の思い



「くだらない、プライドなんかのせいで。」



怒りに似た悲しみ。

悔しさに似た絶望。

孤独に似た懺悔。

すべてが初めてだったということも災いしたんだろうけれど、

人が聞けば大したものじゃないかもしれないけれど、

それでもあの瞬間、私に襲い掛かってきたたくさんの負の感情は打ち消せない。


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