もしも、もしも、ね。
回り回って繰り返す。
嘘はいつも私を突き崩して、
幸せはいつも幻。
「篠田なんて最低!私だって・・・!!」
「暁里!!」
止まらない。
身体中の何かが煮えたぎって、
それを我慢する術なんてない。
止まらない。
爆発、しちゃう。
「私だって!!
篠田なんてずっとずっと大っ嫌いだった!!!」
終わりの言葉を告げた。
どんなに態度で見せたって、
どんなにこの意味を込めた言葉を言ったって、
ダイレクトに言ったことは、無かったのに。
私の声を聞いたユウは、とても静かだった。
眉一つ動かさず、私を見つめる。
スーッと撫でるように風が吹いて、
そして、ユウの口が動いた。
「じゃぁ。」
前は聞きたかった、言葉。
でも今はどうしてか、 聞きたくなかった 。