もしも、もしも、ね。
今日は9月24日。
6ヶ月くらいでちょうど高2が終わる。
終わる・・・けど、え、でも半年?長い長い長いっ!!
半年で長いなら、その半分?
ちょうど冬休みになるし・・・
「「―――三ヶ月くらい?」」
声がかぶった。
思わず顔を見合わせる。
そうだよね、三ヶ月ってちょうど良いよね。
そういえば望果が「三ヶ月になると初初しさが消えて倦怠期っぽくなるのよねぇ」って言っていた気がする。
うん、キリがいい。
「じゃ、三ヶ月ってことで。」
「はいはい。」
それからは、口喧嘩を交えながら色々と設定を決めた。
付き合いはじめは一週間前から。
告白はユウから。校舎裏で。
デートはまだ行ったことがない。
もちろんキスはまだ。
などなど。
ここまで徹底するか?っていう程の設定を決めた。
だって、途中でばれたら必死にかくした「ユウの嘘つき説」が「ユウと暁里の嘘つき説」になっちゃうもんね。
「でさ。」
「ん?」
「ユウは、自分が賭けに勝つってわかってたわけ?」
私が問いかけると、ユウは数回瞬き。
それから、口角を上げて「もちろん。」と一言。
「どうして?」
「あれ?暁里忘れてたの?10月の最初の土曜日。何があるか。」
「は?」
10月?
10・・・月・・・?
少し頭をフル回転。そして答えは、思ったより早くたどり着いた。