もしも、もしも、ね。
*3*
***
運命の日まで、あと8日。
私は普通に学校に行って、心配してくれる望果と准君に事情を説明した。
ちゃんと仲直りしたこと。
けれど、もう二度と会う気はないこと。
もう私に未練なんて何もないこと。
二人は少し心配そうだったけれど、「そっか」と微笑まれ、頭を撫でられた。
ユウはそのことには何も触れず、ただ「昨日のノート」と貸してくれただけだった。
先生には案の定呼び出されて、少し怒られて、
反省文を5枚ほど書かされた。(陸斗のバカ!)
でもこんならしくない自分も、案外嫌いじゃないかもしれないと思った。
みぃには「いいなぁ」と言われた。
何の話。
運命の日まであと7日。
学校は何も変わらない。
何をすればいいかが、急に見えなくなってしまった。
陸斗のときみたいに、誰かが動いてくれないと私分からないのだろうか。
―――ううん、分かる。
きっと何かある・・・はず。
とりあえず、学校はいつもどおり。
家に帰って、“陸斗に未練がある”と感じるような物をすべてダンボールに放り込んだ。
いつかまた、今以上にもっと気持ちが落ち着いて、
「こんな日もあったな」って笑える日が来るといい。
なんて思いながら。
夜、なんとなくユウにメールしてみた。
『今何してる?』なんて。
『別に』って返信。会話終了。