もしも、もしも、ね。
言葉に出してみた瞬間、陸斗のメールや、昨日の望果・准君・みぃの言葉が浮かぶ。
あれは、ただ単に25日を乗り越えろってことじゃなくて、
告白頑張れって意味だったの・・・ッ!!?
(あぁ、確かに当たって砕け散れとか言われた気がするけど!)
私は確認のために望果に電話をかけてみる。
どもりながら必死に説明すると、返事は一言。
『アンタバカ?』
やっぱり!!
「ど、どうしよう!
私言葉とか方法とか何も考えてなかったし、
そもそもユウと25日会うかも決めてないし!」
このままじゃただ単に終わっちゃう。
せっかくモチベーションが上がってるのに、
頑張るって決めたのに、
応援して貰ってるのに、それはない!!
私は手元にあったティッシュを無駄に散らかしながら「どうしようどうしよう!」と叫ぶ。
望果は『暁里がそんなにパニックなの初めて見た。』と笑った。
『そんなになるくらい裕哉君のこと好きなんだねぇ?』
「―――恥ずかしいこと言わないで。」
『だったらさ、もっと初めてのこととか恥ずかしいこととかしてみりゃいいじゃん。』
「はい?」
私は手の動きをぴたっと止め、
白い紙くずの中ただ電話に意識を留めた。
『例えば・・・そうだな。
ケーキ。クリスマスケーキ、作ってみるとか。』
「ケー、キ。」
望果の言葉を反復してみる。
なんと私に似合わない女の子らしい響きだろうか。
でも、私は
「いいかも。」