ほら、笑えよ
家に帰ると
「おかえりなさい」と母が迎えてくれる。
「ただいま」とだけ言って部屋へ行く。
部屋に戻る時に母が
「昔は、明るかったのに…
いつの間にあんな暗い子になったのかしら」
と言ってるのを聞いて
私は今日あったことを思い出した。
私は部屋で声を押し殺すようにして静かに泣いた。
いつの間にか寝ていた私は、母の声で目覚めた。
リビングでご飯を食べ、お風呂に入り
すぐ部屋に戻った。
そして、今日出された数学の課題を終わらせた。
私は、伸びをして
明日も憂鬱な学校があるのか と溜め息を
吐きながらベッドの中に入った。