クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
『お疲れさまです。企画は進んでいますか?次の打ち合わせが本格始動するための時間になるようにと考えていますから、そのつもりでお願いします』
音もなく通知された千堂部長からのメールに、迷わず返信を選ぶ。
『お疲れさまです。いまちょうど案を練っていました。皆さんのご意見も取り入れて、いい流れに乗れたらと思います。引き続きどうぞよろしくお願いいたします』
送信の上でクリックして、椅子にもたれる。
柏原さんと上手く予定が合わなくて、すれ違いが増えているからってやることはやらないといけない。
恋愛をテーマにした企画を立ち上げたなら、今のこの想いだって生かさないと無駄になるんじゃないか……。
――戸惑いや不安な時も傍に置きたくなるもの
企画書に打ち込んだ文字は、まるで今の私が求めているものだ。
そして、それは柏原さん以外の何かで埋まるとも思えないけれど、それでも心休まるひとときを作れたらいい。