クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
彼が冷めてしまったなら、もう1度熱すればいい。
原因を知らずに、解決なんてできない。
現実から目をそらさずに、送信を押して彼の反応を待つ。
私からの返信なんてウザいって思うかもしれないけれど、このままで終われるはずもないし、終わるつもりもない。
ずっと携帯画面を見て、彼とのやりとりを読み返す。
週末に行ったパーティーで近づいて、キスをされて、彼に染まる予定になかった毎日はだんだん彼が支配していって……。
今日のやり取りに戻ると、既読サインが付いていた。
彼の申し入れを受け入れない私の想いを、面倒だと思ったかもしれない。
真剣につき合っていると思っていたのは私だけだったのかもしれない。
だけど、好きになってしまったら彼の恋に導かれて引き返せなくなった。
『他に好きな人がいるかなんて、聞かれると思わなかったな。俺のこと信じてくれてなかったんでしょ?』
『そうじゃないよ』
電話をしようと履歴を選んでいると、新たなメッセージが届いたと通知された。
『正直言って、処女は重いんだよね。別に悪いわけじゃないけど、俺には合わないかなって、それだけ』