クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
「あぁ、いま裸だった?ごめん」
「まだですから!」
見られていないはずのこの状況が鏡に映り、1人赤面してしゃがみこむ。
「ありがとう。ゆっくり入ってきて」
笑い声を堪えながら、部長が扉を完全に閉めた瞬間、ぺたりと座り込んだ。
最初から、こんな予感はしてたんだ。
浴衣姿の部長に同棲を命じられた時から、色んな意味で生きた心地のない時間が詰まっているんじゃないかと……。
煩悩を洗い流すつもりで、豪快にシャワーを浴びる。
部長の匂いを嗅いで、ときめいてしまった自分を戒めなくては。
これはすべて企画のため。
リアルにときめいてどうする、私!!