クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
目覚まし音が鳴って、けたたましさに眉間が険しくなる。
携帯のアラームを止めると、眠る前に開いたままだった画面も目を覚ました。
『会いたいです。もっと一緒にいたい』
そう打ち込んだままだったはずなのに、いつの間にか送信され、部長が読んだ証まである。
ぼんやりしていた頭が瞬時に動いて、失態に深く息を吐いた。
会いたいとか、一緒にいたいとか、そんなことを部下に言われても困るだけだろう。
それも、もうじき直属の部下ではなくなる私に言われたら、後味が悪くなったりしそうだ。
『おはようございます。昨夜、間違ってメッセージを送ってしまいました。すみませんでした』
取り消せないなら、取り繕うことしかできなかった。
間違いなんかじゃない、私の本心を。