クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
「朝ご飯、作るの?」
「昨日作っておいたので、温めればすぐ準備できます」
「結衣は出社何時?」
「今日は客先に直行なので、8時に家を出れば間に合います」
「あ、そう……」
ぐるんと視界が回ったと思ったら、真下に彼。
自然と脚を開いて、跨ぐ体勢になった私をぎゅーっと抱きしめた彼が、耳元で深く深く呼吸を始めた。
「いつから、見てたの?」
問いかけの意味がわからず、小さく聞き返せば、同じくらいの小さな吐息が返された。
「俺が寝てるの、見てたんだろ?」
「あ……はい。5分ほど」
「楽しいの?それ」
「はい、とっても。今日は寝言を言ってましたよ」
クスッと笑うと、顔を埋めた彼の首筋が熱くなってきたのがわかった。