クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
「ごめん、タイミングつかめなくて」
「うん……」
彼に女友達がいることは、つき合う前から分かっていたことだし、元々軽いタイプだと思っていたから驚くことじゃない。いつだって賑やかで周りに人が集まるタイプで……私が苦手だと思う条件に当てはまっていた。
「怒ってる?」
「怒ってないですけど……」
「けど?」
「ちょっと、嫌だっただけです」
「へぇ……」
曖昧な返事をした彼に再び視線を合わせれば、テーブルに頬杖をついた彼が嬉しそうにしている。
「結衣が妬くなんて、意外」
妬いてなんかない、と言い返そうとしたのに、彼の手が伸びてきて髪を撫でられてしまった。
「可愛い。妬かれるの、俺好きなんだ」