クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
2人ぶんの重さに、ベッドが軋みを鳴らす。
彼が動けば、それに合わせて奏でられるその音が、1人寝の寂しさを植え付けるって知ってから、彼に依存しそうでそれすら幸せで……。
「ねぇ、俺の彼女って、こんなに可愛かったかな」
「なぁに?いきなり」
「いきなりじゃないよ、いつも思ってること」
彼はいつだって甘い。甘すぎて胸やけしてしまうほどに。
「大きな目、綺麗な髪……こうすると感じちゃう耳」
ふっ、と息を吹きかけて舌を這わせる彼が、私を弄びだす。
「甘ったるくて、俺を誘う声」
漏らしてしまった自分の声に今さらながら恥じる。必然的に頬が熱くなって赤く染まるのを両手で隠せば、彼は案の定それを許してくれなかった。