【完】確信犯な彼 ≪番外編公開中≫
「そっかあ……」
彼も自分に正直になる方が、
きっと幸せになるんだろうけどな……。
今のままでは、誰も幸せになってないんだけど……。
……まあ、私には関係ないけどね。
困ったように笑う彼女の言葉を、
半分酔いに紛れて朦朧とした頭で聞いている。
カクテルって、甘いのに、結構酔っぱらうんだ……。
そんなことと、彼の事と、
それから、目の前の麻生先生の色っぽい笑みが
頭の中でクルクル回る。
「もお、私どうしたらいいのかな」
思わずそう叫ぶと、
「ちょっと、しばらく、私と遊んでおかない?」
くすりと彼女が笑う。
「……まあ、悪いようにはしないから……」
なんか、ほっとけないのよね、貴女……。
そう言って彼女が目を細めた。
「この私を袖にしたんだから、
その分きっちり落とし前つけてもらわないとね」
そんな物騒なことを言って、くすくす笑う。
「あの、拓海に何かひどい事する……」
私が言いかけると、彼女が大きな瞳を見開いて、
ぱちぱちと首をかしげて瞬きをした。
「……わけないじゃない。まあ、ちょっとぐらい、
嫉妬でのたうちまわってもらって、
自分の頭の中を整理してもらおうって
思っているだけなんだけどね?」
そう言って、にっこり笑って
残りのカクテルを飲み干す。
「まあ今だって、
連絡が取れないくらいで、あれだけの壊れっぷりだからな……」
……やっぱり『天然』に翻弄されているよねえ
『天然』最強だよね。
くすくすと楽しそうに彼女が笑うのを見て、
天然が誰で、壊れているのが誰かも、
良く意味が分からない私は、
目を丸くして、
彼女の笑みを見つめているだけだった。
彼も自分に正直になる方が、
きっと幸せになるんだろうけどな……。
今のままでは、誰も幸せになってないんだけど……。
……まあ、私には関係ないけどね。
困ったように笑う彼女の言葉を、
半分酔いに紛れて朦朧とした頭で聞いている。
カクテルって、甘いのに、結構酔っぱらうんだ……。
そんなことと、彼の事と、
それから、目の前の麻生先生の色っぽい笑みが
頭の中でクルクル回る。
「もお、私どうしたらいいのかな」
思わずそう叫ぶと、
「ちょっと、しばらく、私と遊んでおかない?」
くすりと彼女が笑う。
「……まあ、悪いようにはしないから……」
なんか、ほっとけないのよね、貴女……。
そう言って彼女が目を細めた。
「この私を袖にしたんだから、
その分きっちり落とし前つけてもらわないとね」
そんな物騒なことを言って、くすくす笑う。
「あの、拓海に何かひどい事する……」
私が言いかけると、彼女が大きな瞳を見開いて、
ぱちぱちと首をかしげて瞬きをした。
「……わけないじゃない。まあ、ちょっとぐらい、
嫉妬でのたうちまわってもらって、
自分の頭の中を整理してもらおうって
思っているだけなんだけどね?」
そう言って、にっこり笑って
残りのカクテルを飲み干す。
「まあ今だって、
連絡が取れないくらいで、あれだけの壊れっぷりだからな……」
……やっぱり『天然』に翻弄されているよねえ
『天然』最強だよね。
くすくすと楽しそうに彼女が笑うのを見て、
天然が誰で、壊れているのが誰かも、
良く意味が分からない私は、
目を丸くして、
彼女の笑みを見つめているだけだった。