予測不能なケミストリー 【完結】
second:世界は彼でいっぱいになる
帰り道。
電車に揺られる2人。

「同じ電車だったんだね。しかも
最寄り駅も一緒とか、すごい、偶然」


「知らなかったの?」

「え?リョウ君、知ってたの?」

「うん、1年とき、何度か同じ電車で
見かけた」

「なーーんだ、そっかぁ。
 リョウ君確か、科学部だよね」

「ああ、うん」

「どんなこと、やってるの?」

キラリ、とリョウ君の目が輝く。
あれ、私、フリ間違えた?
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