予測不能なケミストリー 【完結】
「リョウ君。科学っていっぱいあるでしょ?
どういうことするのが、好きなの?」


「え?あ・・っと・・」


リョウ君は、ごく自然に私の手を離し、

大きくて

細く、長い指で

いつものクセ。
前髪を、
かき上げる。

サラりと、前髪が、風になびく。


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