予測不能なケミストリー 【完結】
「それはっ」
「今、一緒にいたこと。
あいつに、肩を触らせてたこと。
全部、むかつく」


言ってから、顔を赤くして、うつむいた。


なんでだろう。
なんで何も、言えないんだろう。
すぐに説明すればいいものを
どうして
あえて
説明したく
ないんだろう。


ーーーそれは、知ってるからだ。
リョウ君が、今、どんな気持ちなのか
私、知ってるからだ。


”ジェラシー”
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