予測不能なケミストリー 【完結】
fourth:雨とキスと、あの日のふたり。
勝手に
手が、動いてた。
何かを考えて、行動したわけじゃない。
勝手に
手が、

リョウ君を抱きしめていた。

「佐々木さん・・」

「『セイラ』でしょ」

「・・セ・・セイラ」

「うん?」

「俺の心は、真っ黒だ」

「うん」

「すっげーむかつく」

「うん」
< 77 / 86 >

この作品をシェア

pagetop