予測不能なケミストリー 【完結】
2人で、トンネルから出て、行く当てもなく
歩き出した。

「なんだか、おかしいんだ」
「何が?」

「佐々・・セイラといると、調子がくるう」
「あ、それ、前にも言ってたね。
いい意味で、って (笑)」

「それが。セイラにとっては
いい意味なんだけど
自分ではもう、何がなんだか・・」

「え?じゃ、やっぱり悪いことなんだ」
「っつーか。俺は、予測して仮説たてて
正解を導き出す。そうやってやってきた。

のに。」

「のに?」
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