予測不能なケミストリー 【完結】
「セイラのことが、好きだ」


ゆっくりと、ただ、私だけを見つめて
近づいてくる。

まるで、魔法にかかったみたいに
動けない私。

「まだ、あの告白は、有効?」

私は言葉がでてこなくて、
ただ ぶんぶんと、首を縦に振った。

目の前のリョウ君が、ゆっくりと手を
伸ばしてくる。
頬に、リョウ君の、手。

あったかくて、目を閉じた。

するとーーーーー
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