予測不能なケミストリー 【完結】
唇に、さらにあたたかな感触。

チュッ

と、リョウ君の唇の感触が伝わった。

「このタイミングで
目、つぶるなんて・・反則」

「ご、ご、ご、ごめん」

リョウ君が、照れながら、クックックと
肩を震わせて笑う。

恥ずかしくて
恥ずかしくて
思わずリョウ君に抱きついた。


消毒薬と、薬品と、
雨の匂いと
リョウ君の匂いが
した。
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