マイノリティーな彼との恋愛法


肌寒い外の風に当たりながら、考えた。


私、間違ってる?
本当に好きなら相手の気持ちを考えるし、喜ぶ顔が見たいし、会いたいって思う。
それが当然だと思ってた。

だけどそうじゃない人もいて、そしてその先に結婚願望はもちろん無いわけで。

十人十色ってこういうことなの?
今までの私の恋愛がおかしかったの?
もしかしてコレが私の悪いところ?
重すぎるの?


いやいや、とブンブン頭を左右に振って考えを改める。


きっと彼は一般的に見ても少数派だと思う。
本人も言ってたじゃない、今まで付き合った人は本気で好きじゃなかったのかも、って。

いい恋愛してこなかったんだ、間違いない!

イライラしながら自分を正当化した。

そして最終的に、あんな男は測量の機械と結婚すればいいんだという結論に至った。



きっと、もう二度と2人で食事に行くことはないだろう。









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