Blood of the Olympus 〜神と血縁関係にある少年〜
彼はオレの声を聞き、ゆっくりと、振り向いた。




その日の月はお世辞抜きでとても綺麗だった。

しかし、彼はそんな空の上で変わらない輝きを放つ満月をも脇役とするほどの整った顔立ちだった。かっこいいではなく、可愛いとも形容し難い。




″綺麗″そんな言葉がしっくりくる偶像のような『人間』だった。
< 3 / 24 >

この作品をシェア

pagetop