「これが…俺の赤ちゃんですか?」


看護婦さんは頬笑んで

「少し小さくて体重も少ないのですが

れっきとしたあなたの赤ちゃんですよ。」




雄太の目から涙が一粒こぼれ落ちた――


「生まれて来てくれてありがとう…」




ガラス越しの赤ちゃんに

雄太は一言呟いた。


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