ケダモノ、148円ナリ
「俺も見てる。
そして、この家には霊は出ない。
そう言ったろ?」
え? と明日実は顔を上げ、貴継を間近に見上げた。
「タネも仕掛けもあるに決まってるだろ」
「な、なんだ。
貴継さんのマジックだったんですか。
いつの間に……」
仕掛けたんですか、という言葉は最後まで出なかった。
再び、盛大な悲鳴を上げてしまう。
ランプを持って、人が立っているのに気づいたからだ。
「よく見ろ。
お前の大好きなおにいさまだ、明日実」
……え?
罰が悪そうな顔で、ランプを手に、顕人が現れた。
そして、この家には霊は出ない。
そう言ったろ?」
え? と明日実は顔を上げ、貴継を間近に見上げた。
「タネも仕掛けもあるに決まってるだろ」
「な、なんだ。
貴継さんのマジックだったんですか。
いつの間に……」
仕掛けたんですか、という言葉は最後まで出なかった。
再び、盛大な悲鳴を上げてしまう。
ランプを持って、人が立っているのに気づいたからだ。
「よく見ろ。
お前の大好きなおにいさまだ、明日実」
……え?
罰が悪そうな顔で、ランプを手に、顕人が現れた。