ケダモノ、148円ナリ





 ベッドに腰掛けた明日実は暗がりで、棚の指輪を見ていた。

 イルカの指輪は枕許に外し、目を閉じる。

 時折、マンションの下を走る車の音を聞きながら、明日実は眠りに落ちた。








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