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第七章◎二学期も波乱続き!?
楽しかった夏休みも終わり
今日から二学期だ。
一年間の中で一番長い学期だ。
二学期は平和でいたいと
願っていたがそれは
無理だと一週間後に知ることとなる。
それは何故かというと
二人のファン達にバレたからだ。
一体、何処から情報を
仕入れてくるんだか……
**一週間後**
俺達は今、ピンチだ。
こっちは二人だが
向こうは四・五人だ。
「ちょっとあんた達、
的木先生と雪村先生と
付き合ってるってどういうことよ❢❢」
リボンの色で三年生だとわかる。
先頭に立って話す
その先輩はいかにも
リーダー的な女子だった。
「別にどうでもこうも
それが真実ですよ」
怯むことなく言ったのが
気に食わなかったのか
その先輩は俺をひっぱたいた。
流石に取り巻きの女子達も
ひっぱたいくとは
思ってなかったみたいで
驚いている。
「気は晴れましたか?」
ひっぱたいかれても平然としている。
ただ、今日は教官室に
行けないなぁと思った。
こんな顔で行けば
雪村と亮に理由を訊かれるだろう。
そして、俺をひっぱたいた先輩も
取り巻きの先輩達も黙ったままだ。
やがてチャイムが鳴ったため
したなく教室に戻ることに
なったのだが、帰ると決めていた。
「貴也、大丈夫?」
慎が心配そうに近寄ってきた。
「大丈夫だけど、俺は帰る」
午後一は雪村の国語なのだが
こんな顔で会いたくない。
「わかった、僕も帰る」
そんじゃぁ、二人で帰るとするか(笑)
教室に着き、帰る準備をしていると
珍しく染野が声をかけてきた。
「帰るのか?」
「あぁ、雪村には
適当に言っといてくれ」
って、俺には返事しないのな。
「僕も帰るから、後お願いね」
染野が少し反応した。
「しょうがねぇな」
こいつ、相変わらず
慎には弱いよな……
「じゃあな」と染野に手を振って
二人で教室を出た。
その週の土曜日、
当然といえば当然だが
あの日のことを説明しろと
物凄い剣幕で詰め寄られた。
勿論、俺と慎はだんまり(苦笑)
「なぁ、そんなに
言いたくない理由なのか?」
そりゃそうだ。
二人のファンの女子に
ひっぱたかれたから
早退したなんて言えない。
「どうしても言いたくない?」
亮も雪村も優しいから
尚更言えない……
「笹山は知ってんだろう?」
俺が答えないとわかると
慎に話しを振ったが慎は答えない。
「貴也が言えないことを
僕が言えるわけないじゃないですか」
本当、いい奴だよな。
ひっぱたかれたあの日、
家に帰ってから鏡を見たら
案の定腫れていた。
四人の間に重たい空気が流れる。
「ねぇ貴也、俺達が
関係してるんだよね?」
げっ、亮は感がいいな……
内心慌てるが
それを表にはださない。
さっきは二人な優しいから
迷惑になるんじゃないかと
思ったけど、言っていいんだろうか?
隣にいる慎に無言で
答えを求めた。
俺の言いたいことが
わかったみたいで
「大丈夫」と言った。
「わかった、話す」
一昨日、何があったのか
慎と二人で話した。
★昼休みに食堂に
行く途中で三年生を含む
女子達に囲まれたこと。
★三年の先輩に亮達と
付き合ってるのかと訊かれ
素直に答えたら
ひっぱたかれたこと。
やっぱり、
そういう表情(かお)になるか(苦笑)
「だから、染野に伝言を
頼んで帰ったのか……」
二人は何も悪くない。
「そうだよ」
さっき程ではないが
依然、空気は重いままだ。
長いようで短い沈黙を
破ったのは亮だった。
「何ですぐ言ってくれなかったの?」
返す言葉がない。
「ごめん……」
泣きそうな表情(かお)した
俺に亮が慌てて謝った。
「ごめん貴也、
責めているんじゃないんだ」
それは、わかっている。
今日から二学期だ。
一年間の中で一番長い学期だ。
二学期は平和でいたいと
願っていたがそれは
無理だと一週間後に知ることとなる。
それは何故かというと
二人のファン達にバレたからだ。
一体、何処から情報を
仕入れてくるんだか……
**一週間後**
俺達は今、ピンチだ。
こっちは二人だが
向こうは四・五人だ。
「ちょっとあんた達、
的木先生と雪村先生と
付き合ってるってどういうことよ❢❢」
リボンの色で三年生だとわかる。
先頭に立って話す
その先輩はいかにも
リーダー的な女子だった。
「別にどうでもこうも
それが真実ですよ」
怯むことなく言ったのが
気に食わなかったのか
その先輩は俺をひっぱたいた。
流石に取り巻きの女子達も
ひっぱたいくとは
思ってなかったみたいで
驚いている。
「気は晴れましたか?」
ひっぱたいかれても平然としている。
ただ、今日は教官室に
行けないなぁと思った。
こんな顔で行けば
雪村と亮に理由を訊かれるだろう。
そして、俺をひっぱたいた先輩も
取り巻きの先輩達も黙ったままだ。
やがてチャイムが鳴ったため
したなく教室に戻ることに
なったのだが、帰ると決めていた。
「貴也、大丈夫?」
慎が心配そうに近寄ってきた。
「大丈夫だけど、俺は帰る」
午後一は雪村の国語なのだが
こんな顔で会いたくない。
「わかった、僕も帰る」
そんじゃぁ、二人で帰るとするか(笑)
教室に着き、帰る準備をしていると
珍しく染野が声をかけてきた。
「帰るのか?」
「あぁ、雪村には
適当に言っといてくれ」
って、俺には返事しないのな。
「僕も帰るから、後お願いね」
染野が少し反応した。
「しょうがねぇな」
こいつ、相変わらず
慎には弱いよな……
「じゃあな」と染野に手を振って
二人で教室を出た。
その週の土曜日、
当然といえば当然だが
あの日のことを説明しろと
物凄い剣幕で詰め寄られた。
勿論、俺と慎はだんまり(苦笑)
「なぁ、そんなに
言いたくない理由なのか?」
そりゃそうだ。
二人のファンの女子に
ひっぱたかれたから
早退したなんて言えない。
「どうしても言いたくない?」
亮も雪村も優しいから
尚更言えない……
「笹山は知ってんだろう?」
俺が答えないとわかると
慎に話しを振ったが慎は答えない。
「貴也が言えないことを
僕が言えるわけないじゃないですか」
本当、いい奴だよな。
ひっぱたかれたあの日、
家に帰ってから鏡を見たら
案の定腫れていた。
四人の間に重たい空気が流れる。
「ねぇ貴也、俺達が
関係してるんだよね?」
げっ、亮は感がいいな……
内心慌てるが
それを表にはださない。
さっきは二人な優しいから
迷惑になるんじゃないかと
思ったけど、言っていいんだろうか?
隣にいる慎に無言で
答えを求めた。
俺の言いたいことが
わかったみたいで
「大丈夫」と言った。
「わかった、話す」
一昨日、何があったのか
慎と二人で話した。
★昼休みに食堂に
行く途中で三年生を含む
女子達に囲まれたこと。
★三年の先輩に亮達と
付き合ってるのかと訊かれ
素直に答えたら
ひっぱたかれたこと。
やっぱり、
そういう表情(かお)になるか(苦笑)
「だから、染野に伝言を
頼んで帰ったのか……」
二人は何も悪くない。
「そうだよ」
さっき程ではないが
依然、空気は重いままだ。
長いようで短い沈黙を
破ったのは亮だった。
「何ですぐ言ってくれなかったの?」
返す言葉がない。
「ごめん……」
泣きそうな表情(かお)した
俺に亮が慌てて謝った。
「ごめん貴也、
責めているんじゃないんだ」
それは、わかっている。