拾われた猫。




鬼たちは刀を抜いて構える。



芹沢鴨もまた刀を抜いて構えた。




「来い。

返り討ちにしてくれるわ」



その言葉で一斉に斬りかかる。


それを器用に全て払う。



だが、1本の刀によって胸当たりに浅く傷が出来る。




「やっぱり芹沢さんは強いな。

僕も結構本気なのに」



笑顔でそう言った彼には芹沢鴨は不敵に笑った。



「小童ごときに遅れはとらん」



今度は芹沢鴨から斬りかかる。


〝小童〟は芹沢鴨の刀を受け止める。


その横から鬼が斬りかかる。


肩が薄く斬られた。



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