拾われた猫。
ありがとう
あれから1週間が経った。
私は未だに謹慎中のままだった。
邪魔をしたにも関わらず、刀を彼らに向けていなかったからか、1週間追加の謹慎処分を受けただけで終わった。
私は1週間、何も食べていなかった。
食べる気もしなかった。
ただ花を愛でていた。
たまに意識を失うように倒れて、起きたらまた花を見て。
平助や新八がご飯を持ってきてくれるけど、どこか遠い世界での出来事のように感じる。
私が1人だけ世界に残されたみたいに感じていた。
1人だった時に戻っただけ。
それなのに、寂しさだけが募っていく。
寝ればあの光景が悪夢のように繰り返されて、飛び起きることが多くなった。