拾われた猫。
質問を催促するように、敬助はチラリと私を見た。
「じゃあ…、猫又って何食べるの?」
敬助はあっけらかんと私を見る。
「人肉ですよ」
「え」
目を見開いて驚いて、顎に手を当てて考える。
人肉ってどうやって手に入れればいいのだろう。
…というか、人肉ってどうやっても手に入らないのでは……。
太腿とかなら少し削ぐくらいならなんとかなるか…?
様々な考えを頭に張り巡らせる私を、クスクスと笑う声がした。
「冗談ですよ。
貴方のことです。
自分の肉を…と考えていたのではありませんか?」
面白そうに笑う彼にピシャリと当てられた。
案外悪戯好きな彼の一面に総司が浮かぶ。
もしかしたらあれよりもタチが悪いかもしれない。