拾われた猫。
◇◆◇◆◇
何故か、面と向かって「頑張れよ」とは言えなかった。
あいつの事は妹分だと思っている。
助けてやりたいと思うし、守ってやりたいとも思う。
そのはずなのに…な。
角を曲がったところで壁にもたれかかる。
俺の中にそれ以上の感情は無い。
そう思っていた。
土方さんがあいつの手を掴んだ時、総司が後ろから抱きしめた時。
それらが頭の中を回って離れない。
何が、そんなに気になるのか。
「妹分だから…か?」
自嘲気味に笑い、部屋に戻ろうとすると後ろに総司が立っていた。
「うおっ!」
驚く俺に総司は満足そうに笑った。
何故か、面と向かって「頑張れよ」とは言えなかった。
あいつの事は妹分だと思っている。
助けてやりたいと思うし、守ってやりたいとも思う。
そのはずなのに…な。
角を曲がったところで壁にもたれかかる。
俺の中にそれ以上の感情は無い。
そう思っていた。
土方さんがあいつの手を掴んだ時、総司が後ろから抱きしめた時。
それらが頭の中を回って離れない。
何が、そんなに気になるのか。
「妹分だから…か?」
自嘲気味に笑い、部屋に戻ろうとすると後ろに総司が立っていた。
「うおっ!」
驚く俺に総司は満足そうに笑った。