拾われた猫。
抜刀
3日後の朝、密談していた場所で張っていた。
すると、数時間後に3人集まった。
「やっぱりまだ拷問室は見張りがついてる。
時間帯もだいたい分かったわ」
「この調子なら作戦も決行出来そうだ」
「よし、ならば4日後に」
緊張を漂わせながらも怪しく笑い、どこかに去っていった。
その様子をまた紙に書き記し、ノアの尻尾に括りつける。
「よろしく」
頭を撫でると、「にゃぁ」と言って屯所の方向に走った。
そして私はまた美華さんを襲ったあの男を追った。
またどこかに飲みに行くのかと思っていたけど、今回は真っ直ぐに帰っていった。
見張りの男と少し話して、中に入っていった。
それ以上の動きは無かった。
通行人として、目の前を通り過ぎる。
見張りはちらりと私を見たが、何をするでもなかった。
暗い路地に入り、また様子を伺っていた。