宛先は天国ですか?
分かってるんだよ、この2人も、他のみんなも、わたしを傷付けるつもりはないってこと。
傷付けたくて傷付けてるわけじゃないんだってことくらい。
だけど、中学生のあの頃のわたしは、確実にみんなの言葉で傷付いたんだ。
それに悪意がなくても、傷付けられたんだ。
「…うん、わたしも、会いたかったよ」
嘘を重ねて、またぺたりと笑みを貼り付けた。
…うそ、会わなくていいなら会いたくなかったよ。
本心とは全く逆の言葉を、なんでもない顔で口にする。
わたしは本当に嘘つきだと、自分で自分を罵りながら、嘘をつく。
少しでもあの時のわたしに勇気があったなら、今までこうして嫌な思いを引きずることもなかったのかな。