宛先は天国ですか？



考えれば考えるほど、後悔ばかりが頭をよぎる。

素直になれなかったことだらけ、嘘をついてばかりの思い出。


わたしが会いたかったと言えば、2人ともぱっと顔色を明るくした。

そうして、えっちゃんは嬉しそうにえへへと照れ笑いをして、やよちゃんはそれを見ながらニコニコと笑っていた。

わたしはそんな2人を見ながら、同じような笑みを貼り付けた。


きっと久々に会えた喜びに満ちているから、彼女たちはわたしを傷付けない。

「でも、偶然でも会えて嬉しいなぁ」

きっときっと本心からの言葉を、なんのためらいもなく口にするえっちゃん。

わたしに会いたかったというのは、会えて嬉しいというのは嘘ではないだろう。

わたしが避けていただけなのだから。

2人は、みんなは、特にわたしを嫌っているわけではなくて、今も昔も仲が良いと思っていて。

そういう、いざこざも何もないグループだったから余計に、またみんなで会いたいねって。


そういうグループだから余計に、わたしの苦しみを滲み出すわけにはいかなかった。

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