宛先は天国ですか？

今は、苦しみを表情に滲ませてしまっているだろうけど。


「それにしても、本当になかなか会えないよねぇ。

みんなで遊ぼうって誘っても、暖々だけ来れないこともよくあるし」

忙しいの？と首を傾げたやよちゃんに、わたしはコクンと頷いた。

それから、心の中でそっと、「ごめんね」と謝罪の言葉をこぼした。


忙しいよ、確かにいろいろと忙しいけれど。

違うの、遊びを断るのは忙しいからだけじゃないの。

わたしが避けてるの、みんなのことを避けているの。


それにね、ほら、わたしが遊べないのはいつものことだからさ。

今更いなくたって別に、なんともないでしょう。

いつもとなんら、変わりないだろうから。


「また、会いたいね」

えっちゃんの笑みに、わたしは苦笑いをした。

隠しきれない苦しみが、向こうに伝わらないかとヒヤヒヤした。