光の向こう側へ
その店はもちろん
風俗店。



男はァタシを
事務所みたいな
部屋へ連れて
行った。




『店長〜!!
風俗で働きたい
言うてる子が
居てるんですけど
この子どうですか〜?』





店長と言われ
中に居た男が
振り向いた。






『新人かぁ?
まぁ先週一人
辞めよったし
調度えぇわ。
どいつや?』




『この子です!』





男は店長に
ァタシを
紹介した。




『あんた名前は?』





『サ、サツキです…』



『歳は?』



『…21歳です』




とっさにァタシは
嘘をついた。





未成年なんて
言ったら
きっと雇ってくれない。






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