光の向こう側へ
そしていつも通り
仕事をして
家に帰った。




−−−朝が来た。





今日もお母さんは
お弁当だけを置いて
姿はない。




それでも
嬉しかった。





全く帰ってこなかった
お母さんが
お弁当を
作るためだけに
帰って来てくれてる。






ァタシは今日も
ご機嫌で
駅へ向かう。





学校の最寄り駅に着き
誰かに肩を叩かれた。





振り返ると
ユリがいた。





『おはよう☆』





ユリの笑顔に
ァタシからも
自然に笑みが
こぼれた。




『おはよう』





二人で一緒に
教室に入った。




みんなが
挨拶してくる。






『なぁ見て!
昨日サツキと
プリクラ撮りに
行ってん!』





ユリが昨日のプリクラを
みんなに見せた。





『うわぁぁ!
めっちゃ
可愛いやん!
サツキ今度
ァタシとも
撮ろう!!』




クラスメイトは
もう勝手に
呼び捨てだ。




だけどァタシは
嬉しかった。





一人じゃない…




ァタシは



一人じゃない。



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