光の向こう側へ
『そろそろ寝よか!
あ、寝る前に
今更やけど
自己紹介や!
俺、アキラ。
そっちは?』



『…リカ』




『わかった!
じゃ寝よか!』




ァタシは
服を脱ぎ出した。



するとアキラは
慌てた。




『おまッッ!!
何してんねん?!』





ァタシは平然と答えた。




『だって寝るって…
えっちするんでしょ?
えっちしたいから
優しくしてくれるんでしょ?』






アキラはァタシに
背を向けて
部屋の隅のソファに行き
寝転がりながら
言った。






『あのなぁ!
男がみんなそんなんや
思たら大間違いやぞ!
少なくとも俺は
そんな下心ないわ!』





そしてアキラは
寝ろと一言言って
何もしゃべらなく
なった。






ァタシはベッドに
横になった。






ラブホに入って
えっちしないなんて
初めてだ。






…アキラ。






変な人。。。



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