光の向こう側へ
アキラに言われ、
時計を見ると
21時を回ろうと
していた。





『おまえ今日は
帰れるか?』




ァタシはしばらく
黙り込んだ。





『一緒に
居てやりたいけど、
俺もう金そんな
ないから…』





申し訳なさそうな
顔をするアキラに
ァタシは小さく言った。






『じゃぁ…うちに来て?』





『へ?…』




『うちん家なら
親もおらんし
お金もかからんから…』






そう言ったァタシに


『でも昨日会った
ばっかの
どこのどいつかも
はっきり解ってない俺なんか
家に連れ込んで
いいんか〜?』



といたづらっぽく
笑いかけた。





ァタシは言った。



『アキラなら…
大丈夫でしょ?』





アキラの顔から
少し笑みが消えた。





『まぁ
お前がえぇて
言うなら…
俺も別に
えぇけど…』






そしてァタシ達は
ァタシの家へ
向かった。





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