青春を奏て響かせる音
春
野球部のマネージャー
ひらひらと舞う 桜を包んだ暖かい春風...
そんな放課後
「授業、終わった?響音(コトネ)」
その暖かさを 分けてやりたい 冷たい弟は
今日も、、てか、毎日呼び捨て。
「終わったよ。奏響(ソラ)」
「響音...今、体調は?」
私は 耳を疑った...。
「...大丈夫だけど。」
「薬持ってるか?」
「え...うん。あるよ?」
珍しいことを聞いてくるものだから
嵐でも来るのでは!?と思った。
「あのさ、マネジ入ってくんね?」
別の意味の 嵐が来てしまった。
「はっ?」