秋の空と女子高生
女子高生二人
仕事に行くのに車を運転していた。
渋滞にはまってしまい車は少しずつしか動かなくなった。
それほど急がないといけないという事は無かったが僕は、イライラしていた。
仕事も忙しいが、プライベートで最近イライラする事が多くいつの間にか煙草を何本も吸ってしまう。
何気なく外を見てるとガソリンスタンドの前に二人の女子高生が立って楽しそうに話していた。
二人とも細身だがとりたてて美人ではなく普通の女子高生だった。
二人は会話に夢中のように見えた。
僕はだんだん二人の様子を見るのが楽しく感じられた。
笑顔が本当の笑顔で二人の周りには何かしらキラキラした物が見えるような気さえした。
本当の笑顔は、もう何年くらい見せてないだろうと中年の僕は思う。
何だか渋滞で良かったなとさえ思えるような感じだった。
ある若い時期特有の無邪気さが僕の心を和ませ落ち着かせた。
彼女達も将来苦い思いや思わぬ事に出会うのだろうが、今この瞬間は周りを明るくさせていた。
今この瞬間は。
僕は車の中で良いなあと独り言を言って自分自身の声の大きさに驚いた。
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