Narcissus
「なに黄昏ちゃってんの!」

背後から凄まじい勢いでやって来たのは永島裕太。

ヤツは誠実さがなく軽々しい一面を持っているが、たまに男気を見せるイイやつだと俺は思っている。

土地柄のせいか、もうかれこれ十数年の付き合いになる。

俺の両親も裕太の両親も、俺らが生まれるずっと前から友達だったらしい。

狭い町だ。
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