サヨナラの行方

まこちゃんと和樹の協力があってこそだ。

それでも、ダメなことなのだ。



「そもそも、相手が正直に話しているのに、悠月が何も言わないのはズルいよ」



かなり痛い一言を言われた。

それを言われてしまっては、何も言い返せない。



「じゃあ、俺はこれだけ言いに来ただけ。最終的には悠月が決めることだから」


「そうだよね……」



これだけ言われてしまっては、逃げてばかりもいられない。

きちんと向き合うべきなのかもしれない。



「最後に。……そろそろ、悠月自身の幸せを考えてみてもいいんじゃない？」



それだけを言い残して、和樹は帰ってしまった。


私の幸せを考える……。

それは相手あってのことだろう。