サヨナラの行方
そう決意して2年が経った今、仕事は出来るようになったけど、忘れることはなかった。
それどころか、ふとした瞬間に溢れだしそうだった。
課長は課長で、言った通り出世をするために常務の娘と結婚するらしい。
私だけが、時が止まったまま。
遊ばれるだけ遊ばれて、あっさり捨てられて、あっさり幸せになる。
私は惨めでしかなかった。
何を言っても届かない。
消えずにいたこの想いを、どうやって消したらいいのだろうか。