この言葉を君に
第1章 春


「理沙!!あんた始業式そうそう遅刻なんて受験生なんだからもっとしっかりしなさい!」


家中にお母さんの怒鳴り声が響く。


その声を聞いて私は慌てて鞄を持って家のドアをあけた。

「分かってるよ!行ってきます!」


私は白井 理沙〔しらい りさ〕

今日から高校3年生。

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