全力片思い
自分だって光莉が柳瀬と仲良くなっていくのを目の当たりにして、絶対辛いはずなのに――。
柳瀬くんに対する見方は百八十度変わった。
苦手な人だった。できれば関わりたくない人。
でも今は違う。
光莉の言う通り、優しい人なんだって知ってしまったから。
自分と同じ気持ちを抱えた人がそばにいる。
たったそれだけのことがこんなにも心強いものだなんて、初めて知った。
それから四人で学校に向かい始まった朝のHR。
そこで先生はクラス全員に一枚のプリントを配り出した。
「来週の歩く会のチーム分けだ。悪いが先生が勝手に決めさせてもらったから」
え、嘘!!
先生の話に光莉から回ってきたプリントを一枚手にし後ろに回した後、すぐに見た。
プリントに書かれていたのは、なぜか今の座席表。
列ごとに前から順に四人括りでまるで囲われていた。
「先生これ、座席表じゃないっすか?」
すかさず突っ込みを入れる柳瀬に、プリントを見た他のクラスメイトも頷いた。もちろん私も。
柳瀬くんに対する見方は百八十度変わった。
苦手な人だった。できれば関わりたくない人。
でも今は違う。
光莉の言う通り、優しい人なんだって知ってしまったから。
自分と同じ気持ちを抱えた人がそばにいる。
たったそれだけのことがこんなにも心強いものだなんて、初めて知った。
それから四人で学校に向かい始まった朝のHR。
そこで先生はクラス全員に一枚のプリントを配り出した。
「来週の歩く会のチーム分けだ。悪いが先生が勝手に決めさせてもらったから」
え、嘘!!
先生の話に光莉から回ってきたプリントを一枚手にし後ろに回した後、すぐに見た。
プリントに書かれていたのは、なぜか今の座席表。
列ごとに前から順に四人括りでまるで囲われていた。
「先生これ、座席表じゃないっすか?」
すかさず突っ込みを入れる柳瀬に、プリントを見た他のクラスメイトも頷いた。もちろん私も。