全力片思い
苦手な人
静かな自分の部屋。
窓の外からはチュンチュンと雀たちが可愛らしく鳴く声が聞こえてくる。
いつもの時間にセットしてある目覚まし時計はとっくに鳴り、自分で止めていた。
目もすっかり冴えている。
それでも今日ばかりはベッドの中から、なかなか起き上がれない。
「萌ー、なにやっているの? 早く起きなさい!」
いつもの時間に起きてこない私に、お母さんは痺れを切らしたように一階から声を荒げた。
「起きなくちゃ……だよね」
朝から深い溜息を漏らし、渋々ベッドから起き上がった。
柳瀬を好きになった日から、学校に行くのが楽しみで仕方なかった。
柳瀬と会えない夏休みなどは本気でいらないと思ったし、二十四時間学校でもいいとさえ思うほど。
そんな私がこれほどまでに学校に行きたくないって思う日が来るとは……。
着替えを済ませ一階へと下りて行くと、仕事へ行くための身支度を整えたお母さんが慌ただしく朝食の準備を進めていた。
窓の外からはチュンチュンと雀たちが可愛らしく鳴く声が聞こえてくる。
いつもの時間にセットしてある目覚まし時計はとっくに鳴り、自分で止めていた。
目もすっかり冴えている。
それでも今日ばかりはベッドの中から、なかなか起き上がれない。
「萌ー、なにやっているの? 早く起きなさい!」
いつもの時間に起きてこない私に、お母さんは痺れを切らしたように一階から声を荒げた。
「起きなくちゃ……だよね」
朝から深い溜息を漏らし、渋々ベッドから起き上がった。
柳瀬を好きになった日から、学校に行くのが楽しみで仕方なかった。
柳瀬と会えない夏休みなどは本気でいらないと思ったし、二十四時間学校でもいいとさえ思うほど。
そんな私がこれほどまでに学校に行きたくないって思う日が来るとは……。
着替えを済ませ一階へと下りて行くと、仕事へ行くための身支度を整えたお母さんが慌ただしく朝食の準備を進めていた。