全力片思い
質問に質問で返すと、笹沼くんの瞳は大きく揺れた。
「笹沼くんも気づいていると思うけど、私……光莉から聞いたよ。柳瀬のことを好きになったって」
話を聞き笹沼くんは目を見開いた。
それでも止まらず話を続けた。
「私ね、笹沼くんの気持ちを知ってからずっと考えていたの。光莉と柳瀬の距離が縮まるたびに、笹沼くんも私と同じ気持ちでいるのかもしれないって」
そう思うことで私は勝手に心強く思うようになっていた。……でも本当は違うんじゃないかな?
「笹沼くんは私と同じだって言ったよね? 同じだから分かるって。……だから私にも分かるの。本当は笹沼くん、自分の気持ちを全然押さえることができていないんじゃないかって」
その瞬間、笹沼くんの表情は大きく変化した。
視線を落とし、戸惑っているようにも見える。
それだけで瞬時に理解できてしまった。
笹沼くんも自分の気持ちと、どう向き合っていいのか分からなくなっていたのかもしれないと。
「ねぇ……私の気持ちに気づいたのも、声を掛けてくれたのも、迷っていたからでしょ? 光莉に自分の気持ちを伝えようか悩んでいたんでしょ?」
「それは……」
言葉を濁らせる笹沼くんに構うことなく自分の思いをぶつけていった。
「笹沼くんも気づいていると思うけど、私……光莉から聞いたよ。柳瀬のことを好きになったって」
話を聞き笹沼くんは目を見開いた。
それでも止まらず話を続けた。
「私ね、笹沼くんの気持ちを知ってからずっと考えていたの。光莉と柳瀬の距離が縮まるたびに、笹沼くんも私と同じ気持ちでいるのかもしれないって」
そう思うことで私は勝手に心強く思うようになっていた。……でも本当は違うんじゃないかな?
「笹沼くんは私と同じだって言ったよね? 同じだから分かるって。……だから私にも分かるの。本当は笹沼くん、自分の気持ちを全然押さえることができていないんじゃないかって」
その瞬間、笹沼くんの表情は大きく変化した。
視線を落とし、戸惑っているようにも見える。
それだけで瞬時に理解できてしまった。
笹沼くんも自分の気持ちと、どう向き合っていいのか分からなくなっていたのかもしれないと。
「ねぇ……私の気持ちに気づいたのも、声を掛けてくれたのも、迷っていたからでしょ? 光莉に自分の気持ちを伝えようか悩んでいたんでしょ?」
「それは……」
言葉を濁らせる笹沼くんに構うことなく自分の思いをぶつけていった。