全力片思い
歩いて向かう中、見えて来た駅。
あそこから電車に乗って一駅目で光莉と会う。
光莉はなにも知らない。平然を保たないと。
光莉とは親友だ。
出会って二年目、お互い色々な話をしてきた。
けれどなぜか恋愛の話だけはしたことがない。
それはきっと、光莉はいまだに誰かを好きになったことがないからだ。
いや、誰かを好きになる暇もないって言ったほうが正しいのかもしれない。
改札口が見えてきてバッグの中から定期を取り出そうとしたとき、ラインがきた。
「誰だろう、こんな朝早くに」
一旦足を止めスマホを取り出す。
そして画面を見えると光莉からのラインだった。
【おはよう萌。ごめん、風邪引いちゃって今日は学校休みます。】
可愛いスタンプと共に送られてきた文面に、ホッと胸を撫で下ろしてしまった。
けれどすぐに自己嫌悪に陥る。
やだ……私ってば最低だ。
なにホッとしているのよ。光莉は風邪を引いて休むんだよ?
すぐに【分かったよ、お大事にね】と返信した。
あそこから電車に乗って一駅目で光莉と会う。
光莉はなにも知らない。平然を保たないと。
光莉とは親友だ。
出会って二年目、お互い色々な話をしてきた。
けれどなぜか恋愛の話だけはしたことがない。
それはきっと、光莉はいまだに誰かを好きになったことがないからだ。
いや、誰かを好きになる暇もないって言ったほうが正しいのかもしれない。
改札口が見えてきてバッグの中から定期を取り出そうとしたとき、ラインがきた。
「誰だろう、こんな朝早くに」
一旦足を止めスマホを取り出す。
そして画面を見えると光莉からのラインだった。
【おはよう萌。ごめん、風邪引いちゃって今日は学校休みます。】
可愛いスタンプと共に送られてきた文面に、ホッと胸を撫で下ろしてしまった。
けれどすぐに自己嫌悪に陥る。
やだ……私ってば最低だ。
なにホッとしているのよ。光莉は風邪を引いて休むんだよ?
すぐに【分かったよ、お大事にね】と返信した。