全力片思い
長い一日が終わり、帰りのHRが終わると柳瀬はすぐに席を立ち「また来週」と言って帰っていった。
いつもは誰かと必ず寄り道したりしているのに、ひとりで教室を出ていく後ろ姿に胸が締めつけられる。
「笹沼、ちょっといいか?」
柳瀬の背中を見送っていると、笹沼くんが先生の呼ばれた。
目で追っていくと、今日渡された手紙を受け取っている。
あっ、もしかして光莉の家に届けるよう頼まれたのかな?
以前光莉が休んだ日のことを思い出し、席に戻ってきた笹沼くんにすぐに聞いた。
「それ、光莉の家に届けるの?」
「……そう、だけど?」
やっぱりそうだったんだ!
「お願い! 私に行かせてもらえないかな!?」
「え、皆森さんが?」
「うん、やっぱり光莉から話を聞きたくて。……聞けなくても光莉が今どうしているか気になるし」
様子だけでも見たい。
いつもは誰かと必ず寄り道したりしているのに、ひとりで教室を出ていく後ろ姿に胸が締めつけられる。
「笹沼、ちょっといいか?」
柳瀬の背中を見送っていると、笹沼くんが先生の呼ばれた。
目で追っていくと、今日渡された手紙を受け取っている。
あっ、もしかして光莉の家に届けるよう頼まれたのかな?
以前光莉が休んだ日のことを思い出し、席に戻ってきた笹沼くんにすぐに聞いた。
「それ、光莉の家に届けるの?」
「……そう、だけど?」
やっぱりそうだったんだ!
「お願い! 私に行かせてもらえないかな!?」
「え、皆森さんが?」
「うん、やっぱり光莉から話を聞きたくて。……聞けなくても光莉が今どうしているか気になるし」
様子だけでも見たい。